2025/09/29 07:00

【スパイス鰻ひつまぶし丼】

 

<材料>

・ご飯 1膳分

・鰻の蒲焼き 1枚

・青ねぎ 適量

・きざみのり 適量

・山椒(粉) 少々

・ランナーズスパイス(ORIGINAL) 小さじ1

・だし汁 100ml

 

<作り方>

1. ご飯にランナーズスパイスを混ぜる。

2. 鰻の蒲焼きを食べやすく切る。

3. 器にご飯を盛り、鰻をのせる。青ねぎ、きざみのりを散らす。

4. 好みで山椒をふり、だし汁をかけてひつまぶし風に。

 

 

ええ、先日ね、ちょっと普段より長い距離を走りましてな。

足がもう棒のように重くなって、まるで下町の仕立屋さんが一晩ミシン踏んだ後の疲れのようでして。まあ、あたしはミシン踏んだことありませんがね。

その時の身体のだるさといったら、そりゃあもうひどいもんでございましたよ。

 

でね、そんな時にふと思い出すのが、なぜか蒲焼きの香りなんですよ。

走ってる間も「今日は帰ったら鰻を食べよう」って夢見てしまう。

そうすると、不思議と辛さも和らぐんですね。

 

だから、家に帰ってからランナーズスパイスを少しご飯に混ぜて、切った鰻の蒲焼きをのせてひつまぶしに。まあ、中国産ですがね。

スパイスの香りが鰻の甘辛いタレと絶妙に合いましてな、疲れた身体にじんわり染み渡る。

この瞬間こそが、走った自分への最高のご褒美でございます。

 

ランナーズスパイスってのは不思議なもんで、身体の内側から「頑張ったな」と応援してくれてる気がしますな。

走った距離を数字じゃなく、香りで感じさせてくれるというか。

 

昔、師匠に

「疲れたときはいいもん食えよ」

とよく言われましたが、まさにそうなんでしょうな。

やっぱり食には格別の力がある。

 

ただ、鰻というやつはちょいとお高いですからなぁ。

 

さて、今日はそんな走り疲れて夢見心地の男と鰻屋の噺でございます。

それでは、よろしくお付き合いのほどを。

 

 

『鰻の嗅ぎ賃』あらすじ

 

ええ、ある町に、これまたひどくケチな男がおりましてね。毎日ご飯の時間になると、鰻屋の前へ行っては、焼きたての鰻の匂いをこれでもかってくらいに吸い込むんですわ。で、その匂いだけで腹を満たして、家へ帰ってご飯を食べるんだから、まあ節約の達人ってやつですな。

 

そりゃあ鰻屋の親父も、だんだん頭にきましてね。「こいつ、匂いばっかり吸って金払わねえ。よし、匂いの嗅ぎ賃を請求してやろう」と、月末に帳面を持っていったんです。

 

男もさすがに、しぶしぶ小銭の入った袋を出しましたよ。ところが、その金を袋ごとチャリンと板の間に放り投げましてね。小銭がいい音を立てるんですよ。

 

すると男がニヤリと笑って、「これで匂い代は済んだ。銭の音で払ったつもりになれ」ときっぱり。

 

鰻屋はもう文句言えず、「ああ、まいったなあ」と苦笑い。

 

人間ってのは、ケチなやつほど、こういうところでひとつ上手なんだから困るんですなあ。

 

オチのあとに、香りの一席。

“ご褒美の一席”は、湯気の向こう。

ランスパ公式サイトへ→


▶ 次の話 【走る、まくら|第3話 夏の疲れと冷や汁の話】