2025/10/13 12:00
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森の奥深くに、マラソン大会を翌日に控えたウサギが住んでいました。ウサギは自信満々で、誰よりも速く走れると信じていました。
「明日の大会では、必ず優勝してみせる!」
前日の夜、ウサギは興奮して眠れませんでした。そして当日の朝、慌てて飛び起きると、朝食も取らずにスタート地点へ急ごうとしました。
「待って、ウサギさん!」
隣に住む賢いミミズクばあさんが呼び止めました。
「朝食を食べずに走るつもり? それではエネルギーが持たないよ。私の特製レシピを教えてあげよう」
ミミズクばあさんは、ウサギを自宅に招き入れました。
「これは長年ランナーたちに伝わる秘伝の料理でね」
【エネルギーチャージのバナナパンケーキ】
<材料> ・ バナナ 2本 ・ 卵 2個 ・ ホットケーキミックス 200g ・ 牛乳 150ml ・ ランナーズスパイス 小さじ1 ・ はちみつ 適量
<作り方> 1. バナナ1本をフォークで潰し、卵、牛乳と混ぜ合わせる 2. ホットケーキミックスとランナーズスパイスを加えて、滑らかになるまで混ぜる 3. フライパンで両面を焼き、残りのバナナをスライスして添え、はちみつをかける
「ランナーズスパイスには、ランナーに必要な栄養素がバランスよく含まれているんだよ。これを食べれば、最後まで力が続くはずさ」
ウサギは美味しそうな香りに誘われて、パンケーキを口にしました。スパイスの風味がバナナの甘さと絶妙に調和していました。
「美味しい! でも、時間が...」
「焦らなくても大丈夫。大会は午前10時スタートだろう? 今はまだ7時だよ。ゆっくり食べて、消化する時間も大切なんだ」
ウサギは言われた通り、ゆっくりと朝食を味わいました。そして適度な準備運動をしてから、余裕を持って会場へ向かいました。
大会が始まると、朝食を抜いて来た他のランナーたちは、中盤で次々とスタミナ切れを起こしました。一方、ウサギは最後まで力強く走り続け、見事に優勝したのです。
表彰台で、ウサギはミミズクばあさんを見つけて大きく手を振りました。
(教訓) 準備を怠らず、焦らず着実に進むことが、最高の結果への近道である。
ひとあし進むたび、香りが励ましてくれる。 物語の続きを、香りとともに。 ▶ 次の話 【一匙、ひとあし|第3話 完璧主義のキツネ】 |
