2025/12/07 23:28
海辺の小さな村に、一日じゅう走り回っている少年がいた。
名はナオ。
波打ち際を、風と競うようにして駆けていた。
「風になんて負けない!」
そう叫びながら、裸足で砂浜を蹴る。
ある日、岬の上に立つ老人が、彼を呼び止めた。
「ナオ、おまえはなぜそんなに走るんだ?」
「風に勝つんだ!」
ナオは胸を張った。
老人は笑い、家に招き入れた。
「勝ちたいものがあるのは良いことだ。だが、風に勝つとはどういうことか、知っておるか?」
ナオは首をかしげた。
「風は、止まらない。だが留まらない。おまえが勝っても、もうそこにはいないかもしれん」
ナオは答えられなかった。
老人は台所で、香ばしい匂いを立てながら鍋をかき回していた。
【風のオートミールボウル】
<材料>
・オートミール 50g
・豆乳 200ml
・バナナ 1本
・ランナーズスパイス(ヴィーガン) 小さじ2
<作り方>
1. 鍋にオートミールと豆乳を入れ、弱火で温めながらとろみがつくまで混ぜる。
2. 火を止め、スライスしたバナナを加える。
3. 最後にランナーズスパイスをふりかけ、軽く混ぜる。
湯気の向こうに、海風がすり抜けていった。
「これが風の味?」
ナオが尋ねると、老人は笑った。
「風のように、吹き抜けていく味さ。さあ、熱いうちに食べるんだよ。」
ナオはひと口食べた。
スパイスの香りが、口の中で風のように広がった。
その瞬間、彼は気づいた。
風に勝つことはできない。
だが、風と並んで走ることはできる。
翌朝、ナオはまた浜辺を走った。
風は彼の頬を撫で、背中を押した。
彼は笑って言った。
「今日も一緒に走ろう、風!」
教訓 勝つことよりも、共に走ることの方が、人生を遠くへ運んでくれる。

朝の潮風と、甘やかな湯気の記憶。
風と走る朝に、心が軽くなる。