2025/12/08 07:00
森の入り口に、兎の姉妹が住んでいました。
姉のミミは天性のランナーで、軽々と長距離を走ります。
妹のモモは走るのは大好きだけど、姉ほどの才能はありません。
ある日、森のハーフマラソン大会が開催されることになり、姉妹は一緒に参加することにしました。
「お姉ちゃんみたいに速く走れるように頑張る!」モモは張り切ります。
でも、練習が始まると、うまく行きません。
姉は楽々と走るのに、モモは同じペースで走ることができないのです。
「なんで私はお姉ちゃんみたいに走れないの...」モモは落ち込みます。
姉のミミが心配して言いました。
「モモ、無理しなくていいのよ。自分のペースで走れば」
「でも、お姉ちゃんと同じように走りたいの!」モモは涙を浮かべした。
その様子を見ていた森の賢者であるフクロウが、モモに声をかけました。
「モモよ、なぜ姉と同じでなければならないのかね?」
「だって...姉妹なのに、こんなに違うなんて...」
「違うことは、劣っていることではないよ」フクロウは優しく言った。
「それぞれに、それぞれの走り方がある。比較することをやめた時、本当の自分の力が見えてくるんだ」
フクロウは、モモに自分だけのトレーニング方法を提案し、走る前の栄養補給も大切だと教えました。
【モモのスパイシースムージー】
<材料>
・ 冷凍ベリーミックス 100g
・ バナナ 1本
・ ヨーグルト 100g
・ ランナーズスパイス 小さじ2
・ はちみつ 大さじ1
・ チアシード 小さじ1
<作り方>
1. すべての材料をミキサーに入れる
2. 滑らかになるまで混ぜる
3. グラスに注いで完成
「このスムージーは、君だけのレシピだ。ランナーズスパイスが入っているから、体が温まり、自分のペースで走る準備ができる。姉と同じである必要はないんだ。君は君の最高を目指せばいい」
モモは思いました。
姉と同じペースで走ろうとするから苦しかったのだと。
自分のペースで走れば、走ることは楽しいはずだと。
大会当日、姉は予想通り上位でゴールしました。
モモは後ろから数えたほうが早いくらいでゴールしました。
でも、モモはにこにこ、その顔はとても輝いています。
「お姉ちゃん、私、すごく楽しかった。 自分のペースで走ったら、景色がよく見えて、風がとても気持ちよくて」
姉のミミも微笑んで。
「よかったねモモ。それが一番大切なことよ」
それから姉妹はそれぞれのペースで走るようになりました。
一緒に走るときも、もう比較することはありません。
「前は、お姉ちゃんと比べて落ち込んでばかりだった」モモは言った。
「でも今は、お姉ちゃんは速い、私は景色を楽しむのが得意って、それでいいんだって分かったの」
「私も学んだわ」ミミが答えた。
「速く走ることだけが価値じゃないって。モモの走る姿を見て、走ることの本当の楽しさを思い出させてもらったわ」
教訓 他者との比較は、自分自身の価値を見失わせる。それぞれが持つ独自の強みと喜びを認めることが、真の成長への道である。

木漏れ日の森で、心のペースを整える。
自分のリズムで、明日はもっと走れる。
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